(会報2010年4月号掲載記事)
有限会社 ミスオ産業
ケーキの店 モンブラン(中央通)
代表取締役 宮井 里美さん(67)
取締役 宮井 香 さん(40)
ケーキは笑顔がある場所にあるもの
お客さんとのふれあいを一番大事に

――中央通にあります「ケーキの店 モンブラン」におじゃましています。街中のケーキ屋さんとしてすっかりおなじみですが、創業は何年だったのですか。
里美 創業は昭和48年、今年で36年になります。開業前は、平成16年に亡くなった主人(満洲男さん、当時64)の姉夫婦がやっていた「菊屋」という和洋菓子のお店で、私もそこを手伝っていました。姉夫婦が辞めるのを引き継いで、ケーキの店としてオープンしたのが最初です。
香 当時はバタークリームが主流でしたが、父が福岡に行った時に食べておいしかった生クリームを延岡に持ってこられないかと考え、当時としては珍しい生クリームを使ったケーキ屋としてオープンしたと聞いています。
生クリームの輸送が難しく、なかなか手に入らなかったそうで、いろんな方に助けていただいたそうです。

――創業当時から看板メニューは「モンブラン」だと聞いていますが、店名はケーキの名前から取ったのですか。
香 父からは、山の名前を付けたかったから響きのいい「モンブラン」にしたと聞いています。
里美 私と主人は方財町生まれです。主人はもともと電気屋で、創業当時はケーキ職人を雇って営業していました。そのうち自分で作るようになったのです。
香 父はもともと料理を作ったりするのが好きで、お姉さん夫婦の手伝いをしているうちに技術を覚えたようです。食べ物に関しては、何でも器用にこなすタイプでしたから。
里美 「モンブラン」の作り方は、創業当時から変わっていません。中のスポンジと、上の栗餡と生クリームを一緒にすくって食べるのが、おいしく食べるコツです。
――お店の一番の特徴は何ですか。
香 鮮度が一番だと考えています。冷凍している商品はありません。その日作ったものは、その日に売ってしまうようにしています。香料も使っていませんので、子供たちも安心して食べられると思います。
また、ケーキの材料には、地産地消というか、なるだけ宮崎県内で取れるものを使うようにしています。
秋限定の和栗づくしに使う栗も、日之影や北方の生産地に行き仕入れています。ただ、近郊にあるいい材料はすぐ県外に出てしまうのが残念です。もう少し県内に残して浸透させてほしいですね。とれたての栗の方が剥きやすいので、地元で調達した方がお店としてもいいですから。

――営業時間を教えてください。
香 年中無休で、月―木は午後11時半、金・土は午前零時、日・祝日は午後10時半まで営業しています。
父から「365日、誕生日の人はいるのだから、誕生日にケーキでお祝いをしてやれるようにしなさい」と教えられました。
里美 誕生日は1年に1回しかないですから。夜は、若い女の子のちょっとした駆け込み寺にもなっています。商店街は午後10時で街灯を消してしまいますので。もう少し、最終バスの時間ぐらいまでは点けていてほしいですね。
香 バス停が近いので、電話でバスの時間を聞いてくる人や、「バス停に忘れ物をしたので、あるかどうか見てもらえませんか」という電話もあります。
しかし、それは大事なことかもしれません。お客さんが中央通りのバス停の近くにモンブランがあると覚えてくれている。認識がもうあるという証ですから。お客さんとのふれ合いを一番大事に考えていますので、うれしいことです。
――昔ながらの街のケーキ屋さんという基本が受け継がれているのですね。
香 私たちが守っているというよりも、お客さんに守られているという感じです。お客さんが店に寄ってくれて、世間話をしてケーキ買って帰っていく。買わなくても会話があるということが大事。昔からあるというのは、そういう部分を守っていくことなのかなと考えています。
里美 お客さんと接して、おしゃべりすることが楽しいですね。ケーキは家族、友達、親戚とかの笑顔がある場所に必ずあるもので、一人で食べるものじゃないですから。そういう笑顔があふれる街になるとうれしいですね。
・延岡商工会議所のホームページ








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