日南商工会議所会員事業所のホームページへのハッキングが発生しました!

2022年3月13日

日南商工会議所 会員事業所の ホームページへのハッキングが 発生しました!!

令和4年1月22日
日南商工会議所会員のA社のB氏より、『Google検索で自社を検索した際に、「このサイトは第三者によってハッキングされている可能性があります」と表示されている。』との連絡がありました。

◎前提
 過去の当所の事業による支援で、大手のレンタルサーバーを契約して、独自ドメインを取得し、ムーバブルタイプ(CMSの一つ)を使って、経営者自ら、ネット通販対応のホームページを作成・運営されています。当時のバージョンのまま利用されていたので、バージョンアップまたはワードプレス(別のCMS)への移行を検討されていた矢先でした。バージョンの古いCMSを使い続けることは、様々な問題が生じる可能性があり、適宜バージョンアップすることが求められています。

◎第三者からのハッキングが発生した場合のGoogle検索結果の例

google検索結果でのハッキングの表示

 対処法としてGoogleが推奨している通り、同社にて「Google Search Console」にサイトを登録してもらい、問題点を可視化したところ、以下のように表示されました。

◎A社の「Google Search Console」の実際の管理画面

Googleサーチコンソールの管理画面

 

◎解決方法
 契約している大手レンタルサーバーにも対応策を相談したところ、契約している全データの削除と再構築が必要との回答がありました。時間と手間を考慮し、B氏と相談した結果、以下のように取り組むことに決まりました。
① 別のホームページシステム「Jimdo」にて、有料プラン(独自ドメイン対応)を契約
② 必要なページを作成
③ 上記で作成したホームページが表示されるように、独自ドメインの設定を変更する

 以上の取組により、Googleの検索結果にエラーが表示されなくなり、無事解決しました。

 B氏は、常に自社のHPを管理し、また検索結果等にも注目されていたので、早期発見・対処ができましたが、ハッキングに気付いていない事例もあるかもしれません。最近特に、フィッシングメールやハッキング等のサイバー犯罪が多くなっている印象があります。
ホームページを運営されている事業所には、今回紹介した「Google Search Console」等の無料で使えるツールはぜひ活用して頂きたいと思います。今回は無事に解決できたから良かったのですが、次回も解決できるかどうかはわかりません。心配な方は、信頼できる業者に一度相談されるか、専門家派遣等をご相談下さい。

 なお、今回の事例については、A事業所への許可を得て公開しています。

◎参考